包茎手術の歴史

Posted 7月 8th, 2011 by Shinhori Yuuichi2009-02-27

包茎手術の歴史は意外と古く、遡ると神話の時代までたどり着く。エジプト神話では、太陽神ラーが自らのペニスを切り、そこから垂れた血から様々な神々が生まれたとされている。 そこでラーの神の信仰から割礼(かつれい)が行われることになった。神に自分の大切なものを犠牲としてささげたという説もあるという。 そういった背景から、ユダヤ教とイスラム教の信者たちは現在でも割礼をしているそうだ。割礼が始まったのは、宗教的な理由で、医学的な理由はほとんどなかったとされる。

一方、キリスト教では、早い段階で割礼を行う習慣が廃れたのだが、近代以降、アメリカ合衆国などでは衛生的理由から、割礼(というか包茎手術)が再び広まった。この他、オーストラリアのアボリジニーの間では尿道の下部を切開する尿道割礼が、ミクロネシアや南アフリカのホッテントット族の間では片方の睾丸を摘出する半去勢が行われていたが、いずれも成年男子への通過儀礼としての儀式として行われており、これらも広義の割礼の一種と見ることが出来る。

このように包皮の切除は、宗教習俗の違いこそあれど世界各地の人々に見られる傾向がある。元々は経験に基づく衛生予防上の習慣だったものが、宗教習俗上の意味合いを持つことで、慣習の広がりと共により普及したと考えられる。近代以降は割礼から包茎手術へと変わり、宗教的意味合いから医療的意味合いへと質的に変化したが、そこでも誤った医療観から、医学的な根拠もないのにかかわらず、新生児の包皮切除が奨励されてきた。実に驚くべきことだが、長い年月行ってきた慣習から、人間はなかなか抜け出せないものらしい。

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